見出し画像

身近な企業の環境問題への取り組み

いつも通っているお店のサービスや、いつも購入している商品が変化してきていることに気づくことってありませんか?たとえば飲み物についてくるストローやお弁当を購入したときにもらったカトラリーがプラスチックから紙に代わったなど。身近に起きている小さな変化は、実は企業の社会課題解決への努力の現れなのです。今回は身近な企業(※)の取り組みを紹介したいとおもいます。
※GICS区分生活必需品の飲料、食品に分類される企業を取り上げています。

商品パッケージの変化

商品を手にとる時にかならず触れるのが商品パッケージではないでしょうか。それら一つ一つにも実は企業の環境への配慮が見られます。

 伊藤園

#ふやす #かう・つかう

茶葉製品の製造販売最大手。「環境配慮型ペットボトル」を導入し、プラスチック使用量を年間で約1,400トン削減し、CO2排出量を年間で約2,700トン削減することを可能にしています。持続可能な容器包装への取り組みとして、2030年度までに全ペットボトル製品を対象にペットボトルに使用するリサイクル素材等の使用率を100%にするという目標を掲げています。

キッコーマン

#ふやす #かう・つかう

しょうゆ最大手。酒類・食品も展開し、海外事業を拡大。商品のキャップ・ストローに植物由来プラスチックの採用を進めています。「キッコーマン豆乳」について、ストローは2023年度中、キャップは2024年度中に、全アイテムを順次切り替え、年間約400トンの石油由来プラスチックの削減を見込んでいます。

事業に関連のある様々な環境問題への取り組み

食品メーカーは生活者に近い存在であり、また原材料の調達という面において環境変化の影響を受ける可能性があることから、環境・社会課題に積極的に取り組んでいる企業が多くあります。原材料調達における環境負荷低減への取り組み、フードロス削減、製造時の排出物の有効活用など、各業界・企業ならではの環境課題やリスク、または特性を考慮したさまざまな取り組みがなされています。

キーコーヒー

#ふやす #かう・つかう

レギュラーコーヒー大手。サステナビリティを実現するために、2030年を見据えたメッセージ『珈琲とKISSAのサステナブルカンパニー』を掲げています。コーヒーは地球温暖化の問題に直面しています。地球温暖化により、気温や湿度が上昇すると、病害や虫害による影響で生産量が低下し、コーヒーが十分に供給されなくなるリスクがあります(コーヒーの2050年問題)。コーヒー生産に関するサステナブル活動を推進する専門部署『コーヒーの未来部』を設立し、インドネシア・トラジャの自社農園で行っている栽培試験や栽培技術の研究のほか、新品種開発や産学官連携など、持続可能なコーヒー生産の実現に向けた幅広い取り組みを強化しています。

 ニチレイ

#ふやす #かう・つかう

冷蔵倉庫、冷凍食品のトップ企業。事業を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み、さらなる成長を目指しています。えび養殖地域での環境負荷の低減と安全・安心なえびの調達を持続可能にしていくため、マングローブ植樹プロジェクト「生命の森プロジェクト」などを実施しています。

 伊藤園

#ふやす #かう・つかう

茶葉製品の製造販売最大手。主力商品である茶系飲料製品を製造する際に排出される「茶殻」を限りある資源の代替原料として、さまざまな製品に生まれ変わらせる「茶殻リサイクルシステム」を2000年に開始。従来から、茶殻を堆肥や飼料などに有効活用してきましたが、お茶のリーディングカンパニーとして、お茶が持つ可能性を食以外の分野に広げていくため、茶殻に“有効資源”としての新しい生命を与えています。

マルハニチロ

#ふやす #かう・つかう

漁業・養殖のほか冷凍・加工食品にも強みがある水産最大手。2022年度からの新中期経営計画「海といのちの未来をつくる MNV2024」において、重要課題の一つに「循環型社会実現への貢献」を定め、「2030 年までにフードロス(製品廃棄)を2020 年度比で 50%削減する(国内グループ)」という目標を掲げています。循環型社会の実現に向け、フードバンク活動を行う団体などへの食の支援活動を行っています。また、海洋保護などにつながる事業に資金使途を限定する国内初の「ブルーボンド」を起債しています。

わたしたちにできることは?

食品業界はわたしたちにとって身近な業界です。生活者として取り組めることが沢山あります。例えば、ペットボトルや牛乳パック、食品トレイといった資源の正しいリサイクルや、購入時に省パッケージ商品を選択するなど。その行動の一つ一つが企業のサステナビリティへの取り組みや精度をさらに高め、持続可能な社会の実現、よいお金の循環を生み出すことにつながります。あなたのできる一歩を踏み出してみましょう。

記事内で「#ふやす」は投資を通じて応援できる上場企業です。今回、サステナブル・ラボの執筆記事では「生活必需品業界のE(環境)貢献企業」と題し、企業のサステナビリティ貢献度を独自に分析・数値化したランキングを紹介します。こちらもご覧ください

Money for Good」では、お金の流れで社会課題の解決を目指しています。社会も、自分自身の生活も持続可能なものにするために、日ごろから小さなできることを積み重ねていく。社会を良くしようとしている企業を応援してみる。あなたのできる一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

マガジン「見える! ESG/SDGs」ではMoney for Goodサステナブル・ラボが共創し、社会課題や企業の取り組みを、具体的な事例(定性的な情報)とデータによる可視化(定量的な分析)の両面から取り上げ、ESG/SDGsの一つ一つの課題を「見える化」していきます。

この記事がいいなと思ったかたは、「スキ」を押していただくと、1スキあたり10円でSMBC日興証券がNPO団体へ寄付させていただきます。社会をより良くする一歩を、まずはここから。

お金と人のよい循環で、明るい未来をつくる。
SMBC日興証券が行う「Money for Good」について
詳しく知りたい方はこちら▼

金融商品取引法に基づく表示


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

「Money for Good」について詳しく知りたい方はこちら