見出し画像

投資のイメージが変わる?!ESG投資を始める一歩は

Money for Good」では、投資を単なるお金儲けではなくて、ESGに積極的な企業を応援するなど、社会を良くするためのツールだという認識を持っていただき、お金の流れで社会課題の解決を目指しています。2022年11月17日に公開した記事(社会をもっと良くするお金の循環をつくる「Money for Good」)では5つのカテゴリー(「#かう・つかう」、「#ためる・あずける」、「#まもる・そなえる」、「#ふやす」、「#うみだす」)別に、社会を良くするお金の使い方の代表的な例をとりあげました。今回はその5つのカテゴリーから「#ふやす 」を掘り下げ、社会や未来をよりよいものにしていく投資、ESG投資に一歩踏み出す方法を株式、投資信託を中心にご紹介します。

日本の投資の現状~高まる投資意欲と変らないイメージ

2024年から新NISAが開始されることや、様々な身の回りの商品価格が上昇していること、老後の備えの必要性など様々な要因で投資を始めなくてはと感じている方が多いようです。またコロナ禍において、若年層を中心に投資を始めた方が多いというニュースをよく耳にしたのではないでしょうか。実際にNISA口座数は2022年9月末時点で1,144万口座と2018年末から1.5倍以上増加しています。

(注)NISA及びジュニアNISA口座開設・利用状況調査(2022年9月末)
(出所)日本証券業協会、SMBC日興証券

その一方で、依然として証券投資のイメージは、「難しい」(50.9%)、「ギャンブルのようなもの」(30.7%)、「なんとなく怖い」(30.6%)となっています。投資はまだ「ギャンブル、お金儲け」というイメージが強いのかもしれません。

(注)2021年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)
(出所)日本証券業協会、SMBC日興証券

しかし、投資の根本にあるものは、「社会に価値を生み出す企業や事業をお金の面から支え応援する、社会全体の価値や利益を増やす」ことであり、社会貢献に役立つものなのです。そして近年特に環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の要素を考慮したESG投資が注目されています。社会や未来をよりよいものにしていく投資、社会貢献につながる投資としてESG投資に着目してみましょう。

ESG投資のはじまり

2006年4月、国連事務総長コフィー・アナン氏が、ESGに関する視点を投資プロセスに取り入れることを求め、「責任投資原則」(PRI:Principles for Responsible Investment)を提唱しました。これをきっかけに、世界的にESG投資は活発となりました。そして日本においてESG投資への関心が高まった最大の要因としてあげられるのは、公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の動きです。2015年にGPIFがPRIに署名し、2017年度からはESG指数に基づいた株式投資を開始しています。

ESG指数とは、企業が公開する非財務情報などをもとに、指数会社が企業のESGへの取組みを評価して組み入れ銘柄を決める指数になります。GPIFは2021年度末時点で8つのESG指数を選定し、これらのESG指数に連動する運用を行っており、その運用資産額は合計で約12.1兆円となっています。

(注)運用額は2022年3月末時点、(出所)GPIF、SMBC日興証券

では、実際に個人投資家のみなさんが株式等の購入を通じてESG投資をしてみようと思ったとき、どのようにすればよいのでしょうか?ESG投資は環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の要素を考慮した投資になります。単純にいえば、投資する際にこの要素を意識すればよいということになります。では、どのように確認したらよいのでしょうか?

ESG投資を実際にやってみるには?

①個別銘柄のESG情報を確認する

ほとんどの上場企業はホームページで株主・投資家にむけて決算関連情報だけでなく、ESG/サステナビリティなどさまざまなIR( Investor Relations)情報を提供しています。企業ごとに名称が異なり少し確認に手間がかかるかもしれませんが、多くの企業が統合報告書、サステナビリティレポート、ESGデータブックといった名称で積極的に開示しています。IR担当の方々がみなさんに自社をより知ってもらいたいという思いで作成されています。是非投資をする前にその企業にどんな思いがあるのか、どんな社会課題に取り組もうとしているのか確認してみてください。企業の思いを知ろうとする姿勢がまずESG投資の一歩だと考えます。

しかしその一方で、そもそもどの銘柄をみればいいのかわからない、という方もいらっしゃるとおもいます。そんなときは、先述のGPIFが投資しているESG指数の構成銘柄をチェックしてみましょう。ESG指数に含まれているということは、すでにプロの目からみてESGの視点で適格であると判断されているということになります。その中から自分の気になる銘柄を選んで調べてみてはどうでしょうか。

■GPIF採用のESG指数(国内株)のサイト

②ETFを購入してみる

個別銘柄への投資までリスクをとれないという方、銘柄を選びきれないという方はETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)を検討してみてはいかがでしょうか。ETFは日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)、S&P500等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種です。ETFが連動を目指す指数は複数銘柄で構成されているため、ETFを1銘柄購入するだけで、実質的に分散投資が可能となります。一方で、一般的な投資信託との違いは、ETFは取引所に上場しているので、株式のようにリアルタイムで取引することができることです。先ほどご紹介したGPIFが選定しているESG指数に連動したETFも複数あります。ESG指数に連動したETFを購入することで、分散投資にもなりESG投資を行うことができます。

(出所)日本証券取引所グループ、SMBC日興証券

③ESG投資信託を購入してみる

ESG投資信託を購入するというのも手軽に始められる一歩です。つみたてなどでリスクを抑えながら継続できるというメリットがあります。最近では気候変動、脱炭素化社会実現だけでなく、食料問題やSDGsのテーマ別に分散投資できる投資信託もでてきています。

④ロボアド、iDeCoでやってみる

ロボアドバイザー(ロボアド)でもESG投資が可能です。ロボアドとは、投資一任取引サービスのことです。具体的には最初に簡単な質問に答えるだけで、お客さまの特性に合わせて、最適と思われる投資プランを提案してくれます。その投資プランに基づいて、お客さまにとって最適な資産の組み合わせ(ポートフォリオ)が作成され、自動売買が行われます。そのロボアドにおいてもESG関連商品を組み込んだサービスがでています。また、iDeCo(個人型確定拠出年金)でもESG投資ファンドを選べるものがあります。

まずはできる一歩から

Money for Good」では、投資を単なるお金儲けではなくて、ESGに積極的な企業を応援するなど、社会を良くするためのツールだという認識を持っていただき、お金の流れで社会課題の解決を目指しています。社会も、自分自身の生活も持続可能なものにするために、日ごろから小さなできることを積み重ねていく。NISAやiDeCo、つみたて投資、ポイント投資、少額投資を活用して、社会を良くしようとしている企業を応援してみる。あなたのできる一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

この記事がいいなと思ったかたは、「スキ」を押していただくと、1スキあたり10円でSMBC日興証券がNPO団体へ寄付させていただきます。社会をより良くする一歩を、まずはここから。(※初回集計期間は2022年11月17日~2023年2月28日)

お金と人のよい循環で、明るい未来をつくる。
SMBC日興証券が行う「Money for Good」について
詳しく知りたい方はこちら▼

金融商品取引法に基づく表示

#サステナビリティ #ESG #MoneyForGood #ふやす #SDGsの向き合い方 #SDGs #脱炭素 #NISA#投資#つみたて#寄付


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

「Money for Good」について詳しく知りたい方はこちら