女性の悩みに寄り添える社会を作るフェムテック、どんなサービスや企業がある?
女性の悩みは、女性だけが抱えるもの?
女性には、生理、妊娠、産後ケア、更年期など、ライフステージごとにさまざまな負担があります。女性一人ひとり、症状や辛さには個人差があり、女性同士であっても相手の辛さを完全に理解しづらいため、オープンに話をすることが難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。
また、女性特有の健康の課題はこれまでオープンにすることがタブー視される傾向にあったため、多くの女性が悩みを抱えているにもかかわらず、なんとなく他人には共有しづらかったという背景もあります。
しかし女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービス「FemTech(フェムテック)」が注目を集めており、女性が身体の悩みについて声をあげやすくなってきました。
ただ、「当事者だけが使用するもの」としてフェムテックサービスを捉えるのではなく、フェムテックを通じて当事者だけでなく周囲の一人ひとりが女性の悩みに寄り添うことで、生きやすい社会を作ることにつながります。
女性の悩みに寄り添える社会を作るフェムテックサービス・企業
誰もが手に取りやすかったり、周りの人たちとの対話のきっかけを作ったりするフェムテックのサービスを集めてみました。
すべての女性がアクセスできる・どんな人でも手に取りやすいサービス
フェムケアやフェムテック商品、サービスが存在する中、自分に合った商品を見つけるのが難しいと感じる人もいます。
たとえば、経済的な理由から生理用品が購入できない「生理の貧困」が近年問題になっており、どんな女性でも入手できる商品やサービスが求められています。また、「女性とはこうあるべき」という価値観を押し付けない、ジェンダーニュートラルなデザインも、誰もが手に取りやすくする要素だと言えます。
すべての女性にとってアクセスしやすい商品やサービスの一部をご紹介します。
個室トイレに無料で生理用ナプキンを常備。「Oitr(オイテル)」を置いている店舗に行ってみよう
女性の悩みを誰かに相談できるサービス・企業
自分の身体や健康に関する悩みがあっても「病院に行くほどではないかも」と我慢することもあるかもしれません。一人で抱え込むのではなく、専門家や相談できる人を見つけることも大切です。
生理や妊活などのちょっとした悩みも気軽に相談できるサービスをご紹介します。
妊活・不妊治療専門家に悩み事をLINEで相談できる「Famione」
あなたのタブーをワクワクに変える。女性の体にまつわる悩みや課題を共有しあえる場を創出。女性のモヤモヤを手放さないフェルマータ店舗
当事者だけでなく周りの人との対話や周りが寄り添うきっかけをつくるフェムテック企業・団体
女性を含めたみんなが生きやすい社会にするためには、女性特有の問題に対する周囲の理解も欠かせません。
当事者だけでなく、周囲との対話や寄り添うきっかけをつくるイベントや取り組みの一部をご紹介します。
宝島社の女性誌11誌と男性誌2誌で取り組み、老若男女みんなで女性のカラダのいろいろについて話すきっかけを作る。「もっと話そう!Hello Femtech」プロジェクト
女性が直面する健康課題にまつわるエピソードを蓄積し、共有する花王の「フェムケアエピソードバンク」
大手企業の執行役員が全員合格。企業のダイバーシティ推進にも活用される、女性も男性も働きやすい職場を目指す「女性の健康検定」
若年層・男性・企業などに向け、女性のカラダとココロを正しく学べる機会を創出し、年齢や性別を問わず社会全体で寄り添いあえる環境を目指す、ルナルナの理解浸透プロジェクト「FEMCATION」
まとめ
日本では女性活躍推進が重要な論点の一つとして挙げられ、多くの企業が女性活躍推進にむけてさまざまな施策など行うなど、積極的に取り組んでいます(いま注目の女性活躍!)。
女性が生きやすい社会とは、女性が女性だけで悩みを解決するのではなく、女性の悩みにみんなで寄り添える社会ではないでしょうか。そのような社会を目指す中でお互いの違いへの理解が深まり、女性のみならず誰もが生きやすい社会につながっていきます。
まずは女性の悩みを解決するさまざまなサービスや企業があることを知り、実際に使ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。また、こうしたサービスを使うことをきっかけに身近な人たちとも対話しやすい空気感の中で女性の悩みに寄り添い、みんなで考えアクションしていくことが大切なのではないでしょうか。
編集協力:ハーチ株式会社・IDEAS FOR GOOD編集部
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