ちょっと待って!それって本当に捨てるだけ?
12月も残りわずか、大掃除を始められる方も多いのではないでしょうか。最近では、モノを捨てるときに「1年使わなかったら捨てる」などの判断軸を決めている方もいると思います。
そんなとき、皆さんは服も家電も全部まとめてゴミとして出されていませんか?実はそれ、まだ使えるかもしれないし、他の人が欲しいものかもしれないです。
今回は、生活者が使わなくなった製品を集めている企業をご紹介します。
不用品をゴミ袋に入れる前に一度立ち止まって、ゴミではない行き先を考えてみてはいかがでしょうか?お気に入りだったけど着なくなった服も、ゴミとして出すには名残惜しいけど、何か別のものになったり、他の人が着てくれると思えば手放せるかもしれません。
今回は商品別に分けてご紹介します。こんな商品も?という発見もあるかもしれませんので、ぜひ読んでみてください。
読者のみなさんが日頃つかうお金が「応援」となって社会は変わっていきます。本記事ではそんなアクションに#をつけてご紹介します。
洋服
モノを捨てるときに一番手ごわくて、捨てる量も多くなりやすい洋服。回収して次の洋服につなげる活動をする企業も増えてきました。
ファーストリテイリング
ファーストリテイリングを代表するブランドのユニクロは、自社の全商品をリサイクル・リユースする取組「RE.UNIQLO」を進めています。リユースでは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や世界中のNGO・NPOとともに、難民キャンプや被災地への緊急災害支援など、世界中の服を必要としている人たちに届けています。
青山商事
洋服の青山などを展開する青山商事では、「終わらない服をつくろう。」をキャッチコピーに、自社だけにとどまらず、他社製品の洋服も回収し、形を変えて、何度も循環して活用される「終わらない服」をつくる取組みをしています。実際に、過去1年間で回収した服、約350トンのうち、約347トンが再利用されています。
オンワードホールディングス
オンワードホールディングスでは、オンワード・グリーン・キャンペーンとして、ショップで自社製品を回収し、再度着られるもの・リサイクルするもの・廃棄するものを分けて、それぞれを有効活用します。衣料を持参するとポイントが進呈されます。再度着れるものは、「オンワード・リユースパーク」で販売されています。また、衣料品の一部からリサイクル毛布や軍手を生産し、日本赤十字を通じて被災地へ届けられます。
スノーピーク
アウトドア用品を展開するスノーピークは、衣類だけでなく、他社製品も含めたテントも全国の直営店で回収をしています。ものづくりに情熱を注ぎ、道具と人のあいだに生まれる特別な時間を大切にしてきたメーカーとして、衣料品が大量に破棄される課題をどうにかしたい。そんな想いで生まれたリサイクルプロジェクトになります。不要になった服、そしてテントを回収し、日本環境設計の再生ポリエステル製造技術によってポリエステルを取り出して精製、糸をつくり、新たな服へ。原料を無駄なく使う、一着丸ごと立体的に編み上げるニットウェア「ホールガーメント」に生まれ変わります。回収から製造、販売まで一連の流れを可視化し、モノや資源を大切にする人々の想いをつなげていく有機的なリサイクルを展開しています。
思いが詰まっているけど捨てられないものもサイズが大きくて処分に困っているものも、スノーピークなら回収できるかもしれません。
BRING
様々な大手メーカーの回収プロジェクトの多くに関わっている、BRING。自社工場の独自の技術で服の原料に再生し、再び服にまで何度も循環させるサーキュラーエコノミーを社会に実装しています。先ほどご紹介したスノーピークや、無印良品(良品計画)も連携しています。
おもちゃ
子どものおもちゃは、成長とともに好みも変わり、使わなくなってしまうものも多いのではないでしょうか。そんなおもちゃを回収しているところもあるのです。
マクドナルド(日本マクドナルドホールディングス)
マクドナルドの店舗では、子どもたちが大好きなハッピーセット®のおもちゃを店頭のおもちゃリサイクルBOXで回収してくれます。回収されたおもちゃから、みどりのトレイやリサイクルBOXなどに生まれ変わります。
豊田通商
トヨタ系総合商社である豊田通商では、電気や電池で動くおもちゃを回収し、材料に分解してリサイクルする活動を行っており、各地の公民館や、イオンやドン・キホーテの一部店舗で回収しています。
化粧品
意外と使いきれないまま何年も経ってしまったものや、一色はよく使うけどそれ以外の色は残ったままで、もったいなくて捨てられないものなど、意外と使わないまま残っている化粧品もあったりするのではないでしょうか。化粧品の容器に加えて、使いきれなかった化粧品を次の商品につなげるような回収が行われています。
資生堂
資生堂は、自社商品の化粧水や化粧品の使い終わった容器を回収し、リサイクルに適した技術を用いて容器へ再生することを計画しています。捨てるという概念をなくそうという、大きな夢。自然を美しく循環させ、美しい地球を守る。そんな「美しい輪」を力を合わせて実現するプロジェクト「BeauRing」 を実施しています。
高島屋
高島屋では、使わなくなってしまった化粧品を回収し、クレヨンにアップサイクルする「コスメ再生プロジェクト」に参加しています(ただし、2023年12月時点では回収キャンペーンが終了しています)。回収したメイク用品は、アップサイクルプロジェクト「COSME no IPPO」を通して、「クレヨン」として生まれ変わり、高島屋でお披露目、販売されます。回収した空容器は、「ECOMMIT」のリサイクルパートナー有明興業を通してセメント原料などの環境資源に生まれ変わります。
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/depart_de_loop/
日用品
生活で使うものや詰め替え容器なども回収しているところはたくさんあります。
ライオン
子どもから大人まで生活者にとって生活必需品である歯ブラシは、年間で約4.5億本が消費されています。ライオンはこれを回収して、植木鉢や定規などプラスチック製品に生まれ変わらせています。個人・学校・団体等の単位で事前にアカウント登録すれば参加できます。自分で回収ボックスの設置等を行い使用済みのハブラシを集めます。集めた使用済みハブラシは指定運送業者が集荷します。参加者には、集めた重量に応じてポイントが付与され、そのポイント数に応じて、ハブラシからリサイクルして作られたプラスチック製品(植木鉢等)との交換や教育支援・地域支援等の寄付に換えることができます。
良品計画
良品計画が運営する無印良品では、使わなくなった自社製品や使い終わった化粧品のパッケージなど多岐にわたる商品の店舗回収行っています。服を捨てて使わなくなった衣装ケースも回収できます。また、本・絵本を回収し、再販や近隣の保育園に寄付するなどのリサイクル、家庭で余っている食べ物を集め、必要な人へ届けるフードドライブ・フードバンクも行っています。無印良品を愛用している方はゴミを出す前に回収対象をぜひチェックしてみてください。
HOYA
#かう・つかう #ふやす
HOYAは光学ガラス大手企業になります。半導体製造用材料で高シェアを獲得していますが、皆さんにとってはコンタクトレンズのアイシティを運営する会社とご紹介した方が馴染みがある方が多いかもしれません。使い捨てコンタクトレンズのケースは、店舗で回収され、分別は障がい者が作業を行うことで自立支援につながり、最終的にはプラスチックとして業者に買い取られ、その収益は「日本アイバンク協会」に全額寄付されます。
家具・家電
大掃除の機会で大きなものまで処分しようと考えられている方も多いと思います。また、壊れてしまった家電もリサイクルできる資源となると思うと、捨てるのは少しもったいないですね。
ニトリホールディングス
ニトリホールディングスは、リネットを通じてニトリの対象商品と一緒に回収券を購入いただいたお客さまに、不要な小型家電を1箱に詰め放題で回収を行っています。また、羽毛布団やカーテンも回収して、リサイクルをしています。
壊れていても回収可能「小型家電回収」 :ニトリの小型家電リサイクル回収 | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販 (nitori-net.jp)
「羽毛布団回収」:【ニトリのサステナビリティ】羽毛布団回収の取り組み | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販 (nitori-net.jp)
「カーテン回収」:【ニトリのサステナビリティ】カーテン回収の取り組み | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販 (nitori-net.jp)
リネットジャパングループ
ニトリとも連携しているリネットジャパングループは、パソコンを中心に小型家電の回収を行っています。壊れていても回収でき、リサイクルして資源として活かします。
売買、買取
すっかり皆さんの身近になったフリマサイト。いらなくなった人から必要な人につなぐ仕組みになります。思い入れがあって捨てるのはもったいないと思われる方は、まずは誰かにつなげるという方法はいかがでしょうか?
メルカリ
グループミッションに「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」を掲げるメルカリ。写真を撮って投稿するだけで出品ができる手軽さが好評で月間利用者数は2,200万人以上(2023年6月時点)。50代が23%(2022年12月31日時点)と実はユーザーの年齢層も幅広いです。
ブックオフグループホールディングス
洋服や本、ゲームなどまだ使えそうなものはブックオフならまとめて買取をしてもらえます。
エコリング
ブランド品の買取をしているエコリング。売却金額を寄付することもできます。寄付のボックスを置いて、使わなくなったものを世界中に寄付を行う「えがおプロジェクト」は、総寄付重量が4655.3kg(2020年度)となっています。エコリングは B corpの認証を取得しています。
まずはあなたの周りから
今回は、さまざまな方法で不用品を次へとつなぐ方法をご紹介しました。大掃除で何かを処分したいと思ったとき、全てゴミとして出すのではなく、まず一度立ち止まって別の行き先につなげることを考えてみてはいかがでしょうか。そうやって一つ先の可能性を意識して、モノをより大切にしようと思えると、気が付いたらあなたのお気に入りのものだけで溢れた幸せな空間が出来上がってるかもしれません。一つのものを長く大切に使うことも重要です。そして、もし捨てるときは次につながるアクションをすることで、幸せの連鎖がさらに続いていくと信じています。
「Money for Good」では、お金の流れで社会課題の解決を目指しています。社会も、自分自身の生活も持続可能なものにするために、日ごろから小さなできることを積み重ねていく。社会を良くしようとしている企業を応援してみる。あなたのできる一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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