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盛岡でヘラルボニる!

最近、注目されている日本の都市のひとつとして「盛岡」があげられるのではないでしょうか。その背景にはニューヨーク・タイムズ「2023年に行くべき52カ所」に盛岡市が選ばれたことがあげられます。ですが、今回Money for Goodではヘラルボニーの聖地(地元)としてご紹介します。盛岡でヘラルボニーを満喫する旅をお届けします。


ヘラルボニーとはどんな会社

先日発行の記事でも、障がいを「個性」と捉える社会に向けて取り組む企業としてヘラルボニーを取り上げましたが、再度ご紹介します。

社会のために彼らを順応させるのではなく、彼らの個性のために社会が順応していく、そんな社会を夢見る福祉実験カンパニー「ヘラルボニー
 #かう・つかう 

ヘラルボニーはNote投稿コンテスト「#推したい会社」参考作品を書いて下さった松田崇弥さん、松田文登さんの双子のご兄弟が2018年に設立した会社で、本店が盛岡市になります。お二人の4歳上のお兄様、翔太さんが小学校時代に記していた謎の言葉「ヘラルボニー」が社名になっています。

ヘラルボニー提供

「異彩を、放て。」をミッションに知的障害者自身がアーティストとして活躍できる場を提供しています。2023年9月現在、37の施設、153名の作家と契約、2,000点以上のアートデータのライセンス管理をしています。ライセンスへのロイヤリティはアーティスト・福祉施設の報酬として支払われます。

ヘラルボニー提供

同社は、障害のある作家と対等なパートナーとなり、互いに持続可能な事業を推進するため、得られた収益からライセンス使用料を支払う仕組みを構築しています。

同社の事業成長に伴い、ライセンス使用料の年間支払額(作家報酬)は過去2年間で8.7倍にも増加しています。一般企業への就職が困難とされる重度の障害のある方が多く利用する就労支援B型の福祉施設の平均工賃が月額15,776円(厚生労働省 令和2年度「障害者の就労支援対策の状況」)といわれるなか、年収が数百万を超え、確定申告を行うアーティストが複数名誕生するなど、障害のある人がありのままに活躍できる世の中に向けて取り組みを推進しています。

現在、事業は2つに区分されています。

ブランド:異彩のアートがファッションアイテム、インテリアに落とし込まれライフスタイルを美しく彩る。強烈なアイデンティティの先に生まれたアートプロダクトは、社会に新しい価値を生み出す。

ソリューションズ:商品開発や空間演出、コンテンツ制作、研修プログラムなどDE&Iを基軸とした多角的な視点から、あらゆるコミュニケーション設計を提案する。

今では、さまざまな企業や商品のプロデュースを行っており、街中でも見かける機会が増えています。

障害を「可哀想」ではなく、特性、個性、そして可能性と捉えています。知的障害のある人が「できない」ことを「できる」ようにするのではなく、「できない」という前提を認め合う。社会のために彼らを順応させるのではなく、彼らの個性のために社会が順応していく。さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届け、福祉を起点に新しい文化を作りだしています。

ヘラルボニーを満喫する盛岡旅

現在では多くの企業や商品のプロデュースを行っているため、東京駅近辺だけでも多くの作品を目にすることができます。ですが、今回はヘラルボニーの聖地、盛岡でヘラルボニーを満喫する旅をご紹介します。

ヘラルボニーギャラリー

まずは、2021年4月にオープンした「HERALBONY GALLERY」。盛岡駅から徒歩圏内に位置します。

作家「個人」にフォーカスした原画作品の展示・販売を定期開催しています。「アート」というフィルターを通して作家に対するリスペクトがうまれ「障害」というイメージを払拭する場を体現しています。同社の思想が表現されている場所になります。

ヘラルボニーギャラリーのある建物 ヘラルボニー提供


ヘラルボニーギャラリーの入り口 筆者撮影

訪問した当日は、JOY俱楽部 アート部門 アトリエブラヴォ(福岡県福岡市)に在籍する作家、山下聖子氏と、小林泰寛氏の企画展「部屋と外」(期間:2023年11月3日~2024年1月28日)が開催されていました。

展示タイトル「部屋と外」の通り、部屋という自分だけの空間を描く山下氏と、広大な外の世界を描く小林氏。 一見すると対になるテーマですが「絵を描くこと」に傾倒する2人に共通することは、 絵画に落ち着いた自分たちの世界をうつし出しているということ。一度彼らのフィルターを通すと、時を止めたような静寂を感じる美しい世界が再表現されていきます。
絵画を通して、2人の見つめている穏やかな世界と、それらが共鳴し合う展示空間をぜひ会場でご体験ください。

(出所)ヘラルボニーギャラリーHP

川徳百貨店

ヘラルボニーギャラリーからさらに徒歩圏にある岩手県盛岡市において唯一の老舗百貨店「カワトク」の1Fに「HERALBONY」が常設出店されています。さまざまな商品が販売されています。

ヘラルボニー提供

ホテルマザリウム

2022年秋にオープンした、まざる、うむ、はじまりのホテル「MAZARIUM(マザリウム)」。ホテルの宿泊室の内装をHERALBONYがプロデュースしています。宿泊料金の一部が作家に還元される仕組みをつくることで、 社会的価値の持続可能な循環を目指しています。

ヘラルボニー提供

ホテルマザリウムは盛岡バスセンターの場所にあります。川徳百貨店から徒歩で移動しました。盛岡バスセンターの外壁にもヘラルボニーの作品が確認できます。

盛岡バスセンター 筆者撮影

Nagasawa Coffee

ニューヨーク・タイムズにも取り上げられたNagasawa Coffee。ヘラルボニーとコラボレーションした「ヘラルボニーxナガサワコーヒー」が販売されています。(なお、こちらへは車で移動しました)

「ヘラルボニーxナガサワコーヒー」のコラボ商品、筆者撮影

あなたも、ヘラルボニる?!

社会を良くしようとしている企業を応援する方法はさまざまあります。今回のように、企業の関連する場所を訪問して、企業のことをより深く知ることも、応援のひとつではないでしょうか。

今回は盛岡でしたが、全国各地でヘラルボニーを体験することができます。


また、2023年12月8日(金)〜 2024年1月21日(日)には六本木ヒルズにてポップアップ出展が決定しています。もちろん、オンラインショップもあります。是非、あなたのできる一歩を踏み出し、ヘラルボニってみてはいかがでしょうか。(今回はヘラルボニーの作品を楽しみ、応援することをヘラルボニると勝手に表現しました)

(出所)ヘラルボニー

さいごに

2023年1月31日(異彩の日)に公開した企業広告「鳥肌が立つ、確定申告がある。」からも感じられるように、松田兄弟の原体験から始まった同社のビジネスはまさに圧倒的な熱量をもって「異彩」を放っています。従来の「福祉」というイメージを壊しているといえます。

同社が手掛ける商品・作品は、単純にそのもの自体が魅力的な商品・作品なのです。誰かの役に立ちたいという社会貢献、「福祉=支援」からではなく、単純に好きなもの、おしゃれだと思ったものが、知的障害者の自立につながっているだけなのです。そこにある感情は、感動だけなのです。

動機は単純におしゃれでいい。それが社会をより良くする方法につながっている、そんな商品で溢れている社会が理想なのではないでしょうか。

今回の取材ではヘラルボニーの矢野さんにご協力頂きました。心から感謝申し上げます。また今回は、文中の障がいに関する文言はヘラルボニーの表記に合わせて、障害と記載しています。

Money for Good」では、お金の流れで社会課題の解決を目指しています。社会も、自分自身の生活も持続可能なものにするために、日ごろから小さなできることを積み重ねていく。社会を良くしようとしている企業を応援してみる。あなたのできる一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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