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幸せの循環を広げよう、サステナブルウェディング

就活の時に実はウェディング業界も応募していた私(編集者Y)にとって、6月と言えばやっぱり、「ジューンブライド(6月の花嫁、6月の結婚)」。ヨーロッパでは、6月の花嫁は幸せになれると言われており、それが日本にも広まったとされています。

結婚式に関する調査で平均総額300万円以上、招待客一人当たり約6.7万円の費用がかかるといった数字もでているように、挙式には会場選びや衣装選びといったたくさんの準備が必要になるだけでなく、大きなお金が動いたりします。昨今平均総額は減少傾向にある、なんていわれることもありますが、まだまだ決して安くない金額ですよね。決して安くない金額ですし折角の機会ですから、自分たちだけでなく家族やゲストにとっても印象に残るような、自分たちらしい結婚式を挙げたいと思うのも当たり前なのではないでしょうか。

実はウェディング業界でも最近ではサステナブルを意識した取組が多くなされています。今回は、結婚式場やブライダルジュエリーなどのサステナブルを意識した取組、企業をご紹介します。


会場や運営会社

挙式を検討する際の最初の一歩は、式場選びなのではないでしょうか。今では、家族のみの小規模なものやフォトウェディング、ホテルやレストランなど、結婚式場以外にも様々なスタイルが増えてきました。

帝国ホテル

#かう・つかう #ふやす

帝国ホテルは、「日本の迎賓館」の役割を担い誕生し、日本で初めて「ホテルウェディング」の文化を生み出しました。

帝国ホテルでは「幸せが拡がるおもてなし」をコンセプトに、料理ラインナップのなかには環境に配慮してつくられた食材の使用や、開発途上国の子どもたちと食事を分かち合うTABLE FOR TWOプログラムへ参画するコースも用意しています。

また、宴会場から発生する食物の残りを館内で乾燥させ、専門業者を通じ野菜栽培用の肥料とし、その肥料を使用して栽培された野菜や米を購入することで、循環型のリサイクルを実現。これらの野菜を「環境循環型野菜」として活用しています。

ノバレーゼ

#かう・つかう #ふやす

ノバレーゼは東京都中央区銀座に本社を置く結婚式場運営を主な事業とする企業です。モダン・スタイリッシュな婚礼施設を中心に、ドレスショップやレストランを運営しています。

ノバレーゼは、結婚式の準備に必要な情報を集約し、当日までサポートする婚礼準備システム「WEDO」や各パートナー企業との受発注管理システム「ラクシー」の開発、契約書面・請求書の電子化など、ペーパーレス化にも取り組んでいます。

また、結婚式に参列する女性ゲスト向けにパーティードレスのレンタルサービスも展開しています。デザイン性の高いパーティードレスは日常生活で着用する回数が決して多くないため、レンタルすることにより、1着1着の着られる機会を増やし、無駄に捨てられることを防いでいます。

装花、ドレス

最近ではクオリティの高い造花も増えていますが、やはり香りも含めて生花のフレッシュさは新郎新婦を引き立て、結婚式に欠かせないと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、飾られるのはほんの数時間、そして生ものであるが故、何度も使いまわすのは難しいといった問題もあります。

また、ウェディングドレスも、繊細な刺繍やスパンコールなどの細部までこだわりが詰まったデザインであればあるほどレンタルが可能な回数が制限されてしまいます。

こういった結婚式を彩ってくれる生花やドレスを数回で廃棄してしまうのはもったいないという考えから、アップサイクルなどの取組が出てきています。

東京會舘

#かう・つかう #ふやす

東京會舘は、社交場の活用がまだ一般的でなかった1922年に「世界に誇る施設ながら、誰もが利用できる人々が集う社交場」を目指して始まり、2022年に100周年を迎えました。

東京會舘は、1872年創業で古くからウェディング事業に携わっている日比谷花壇と、事前にお客様に再活用の許可をいただいた使用済みの花を、加工・再生し、新たな価値を生み出していく取組『ネクストフラワープロジェクト』を展開しています。

プロジェクトでは、東京會舘をご利用されるお客様に事前の承諾をいただいた上で、使用済みの花を日比谷花壇が担当する東京會舘のロビーやレストランの装花に活用するほか、日比谷花壇がドライフラワーなどに加工し、フラワーアレンジとして商品化、その売上を環境保全活動に役立てる寄付型・社会貢献型商品へと活用しています。

テイクアンドギヴ・ニーズMIRROR MIRROR

#かう・つかう #ふやす

テイクアンドギヴ・ニーズは、貸し切りの一軒家で行うハウスウェディングのリーディングカンパニーであり、直営の挙式会場を運営するほか、レストランやホテルでの婚礼を受託するなど、ウェディングの企画・運営を手掛けています。

テイクアンドギヴ・ニーズが運営するMIRROR MIRRORでは、廃棄されるはずの一着と再び向き合い、パーツを集め、新たな命を吹き込んでいます。アップサイクルの素晴らしさは、もとの素晴らしい素材やデザインを活かしながら新たなドレスを提案できることです。古くなったら捨ててしまうのではなく、手を加えることでデザイナーの想いやこだわりを受け継いでいけます。

また、「ボタニカル・ダイ」という特殊な染色技術を使い、アップサイクルドレスに続く新たなサステナブルドレスを製作しています。染料は、婚礼で使用された装花。幸せをたっぷり吸った装花を一着に50本ほど使用し、これまでにないカラードレスが生まれました。装花を使うことでフラワーロスの削減につながるほか、自然由来の染料を使うボタニカル・ダイは染色工程での汚水排出も少ないため、環境への負荷を軽減しています。

ジュエリー

ジュエリー業界においては、原材料を新興国などから採掘することが多く、鉱山の劣悪な環境や児童労働、環境汚染問題に直面しやすい業界の一つです。そんな中、生産からお客様の購入まで透明性のある流通を意識しているブランドもあります。

マザーハウス

#かう・つかう

マザーハウスは、途上国といわれる国々の可能性を伝えるべく、地域の素材を開発し、自社工場を建て、医療や健康に配慮した現地採用を行いながら、高品質のバッグやジュエリーを作っています。ジュエリーマザーハウスのブライダルリングは、“途上国”と呼ばれる国が育んだ、天然の素材を使用しています。それぞれの技術や素材の良さを最大限に活かせるデザインを研究し、ブライダルリングという新たな価値にして、届けています。

Money for Goodでは、マザーハウスの副社長の山崎さんへインタビューもしています。こちらも是非チェックしてみてください!

ツツミ

#かう・つかう #ふやす  

宝飾ブランドのツツミでは、創業以来、宝石の買い付けから製造・販売まで、すべて一貫して自社で行う「バーティカル インテグレーション システム(垂直統合システム)」を導入しています。そのため、「キンバリープロセス」※1と「システム・オブ・ワランティー」※2によって取引されたフェアトレードのダイヤモンドのみ取り扱うことを遵守しています。

※1 「キンバリープロセス」
紛争地域で不正に取引され、武装勢力の資金源となる紛争ダイヤモンドを規制するために、原産地証明を義務づける制度。
※2 「システム・オブ・ワランティー」
研磨されたダイヤモンドを業者間で取引する際、紛争ダイヤモンドではないことを宣誓する自主規制の仕組み。

ツツミHPより

幸せの循環を未来に

今回は、ブライダル関連企業のサステナビリティを意識した取組をご紹介しました。結婚式を意識しないとなかなか知る機会が少ない企業も多いため、初めて知ったという企業も多かったのではないでしょうか。Money for Goodを通して実は身近にある企業の社会課題解決につながる取組を知ってもらい、そしてあなたが購入したり利用する時に少しでも思い出してもらえたら嬉しいです。

新郎新婦や家族、ゲストに優しいだけでなく、環境にも優しい、みんなが幸せになる結婚式なんて、考えただけで幸せな気分になれそうですね。また、幸せな時間をその場で終わらせることなく、未来に向けて幸せの循環が広がることを祈っています。

Money for Good」では、お金の流れで社会課題の解決を目指しています。読者のみなさんが日頃つかうお金が「応援」となって社会は変わっていきます。Money for Goodではそんなアクションに#をつけてご紹介しています。

#かう・つかう :サービスや商品を利用・購入することで応援できる企業
#ふやす :投資を通じて応援できる企業

社会も、自分自身の生活も持続可能なものにするために、日ごろから小さなできることを積み重ねていく。社会を良くしようとしている企業を応援してみる。あなたのできる一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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